カテゴリ「著作・論文・講演関連」の記事一覧

ver.2.0「シラバス論」序文 ― シラバス論が書かれなければならなかった四つの理由について

今年の11月刊行予定の書籍の「序文」ができあがりました(少し序文も長くなりました)。あとは、後書きだけです。 ※なお文中に表れる(●●●●●●)といった表記は、その直前の語句に降られる傍点を意味します。●の数はその直前に傍点が振られる語数と対応してます。ブログでは傍点を打つ機能がないのでこうなります。あしからず。 -------------- ●まえがきにかえて ― シラバス論が書かれなければならなかった四つの理由について 「シラバス論」。奇妙なタイトルを付けてしまったが、文字通りこの本は、「シラバスとはなにか」ということに一六〇,〇〇〇字(昔ふうに400字原稿用紙枚数で言うなら四〇〇枚)も書き込んでいる。たぶんこんなタイトルの本は、この本の前にも後にも出てこないだろう。それでも、この本については、「シラバス論」以外のタイトルは思いつかなかった。出版社が渋ってもゆずれない思いで、このタイト...

シラバスとは何か(2) ― コマシラバスはなぜ必要なのか ver.20.0

※なお、この論考は、他の論考も含めて『シラバス論 ― 大学教育と職業教育と』(仮題)として2019年11月に刊行決定(その他に人物入試批判、キャリア教育論などの原稿を併載)。このシラバス論だけで137000文字(昔風の言い方をすると400字詰め原稿用紙で約342枚)ありますが、途中で投げずにしっかり最後まで読んでください。教育関係者以外にも役立つはず。 この「シラバス論は120,000字を超えたところでブログサーバーの一記事容量制限を超えた模様でアップできなくなりました。もう増補分は実際出版される11月までお待ちください、と断念しかけましたが、折角700バージョンを超える加筆にあきもせず期待していただいた読者のために、【1(第1章~第3章)】と【2(第4章~第5章)】に分けて掲載することにしました。両者に【註】の通し番号を打っています。この形で両者とも出版まで加筆し続けようと思います。よろ...

シラバスとは何か(1) ― コマシラバスはなぜ必要なのか ver.20.0

※なお、この論考は、他の論考も含めて『シラバス論 ― 大学教育と職業教育と』(仮題)として2019年11月に刊行決定(その他に人物入試批判、キャリア教育論などの原稿を併載)。このシラバス論だけで137000文字(昔風の言い方をすると400字詰め原稿用紙で約342枚)ありますが、途中で投げずにしっかり最後まで読んでください。教育関係者以外にも役立つはず。 なお、この記事は120,000字を超えたところでブログサーバーの一記事容量制限を超えた模様でアップできなくなりました。もう増補分は実際出版される11月までお待ちください、と断念しかけましたが、折角700バージョンを超える加筆にあきもせず期待していただいた読者のために、【1】と【2】に分けて掲載することにしました。両者に【註】の通し番号を打っています。この形で両者とも出版まで加筆し続けようと思います。よろしくお願いします。→大学カテゴリーラン...

【註】シラバスとは何か ― コマシラバスはなぜ必要なのか ver.5.0

【註】シラバスとは何か ― コマシラバスはなぜ必要なのか  この記事の本文を含む全体は120,000字を超えたところでブログサーバーの一記事容量制限を超えた模様でアップできなくなったためのやむなしの(本文との)分離掲載です。加筆分は実際出版される11月までお待ちください、と断念しかけましたが、折角700バージョンを超える加筆にあきもせずフォローしていただいた読者のために、【本文】と【註】を分けて無限に加筆掲載できるようにしました。両者に【註】の通し番号を打ち照合できるようにしています。その形で両者とも出版まで加筆し続けようと思います。本文(http://www.ashida.info/blog/2019/05/post_444.html#more)と合わせてお読みください。この註だけで50,000字前後あります。註+本文で122,000字くらいです。根気よくお読みください。二ヶ月で1200...

【本文版】シラバスとは何か ― コマシラバスはなぜ必要なのか(ver.750.0)

シラバスとは何か ― コマシラバスはなぜ必要なのか ※なお、この論考は、他の論考も含めて『シラバス論 ― 大学教育と職業教育と』(仮題)として2019年11月に刊行決定(その他に人物入試批判、キャリア教育論などの原稿を併載)。このシラバス論だけで120,355文字(昔風の言い方をすると400字詰め原稿用紙で約300枚)ありますが、途中で投げずにしっかり最後まで読んでください。教育関係者以外にも役立つはず。 なお、この記事は120,000字を超えたところでブログサーバーの一記事容量制限を超えた模様でアップできなくなりました。もう増補分は実際出版される11月までお待ちください、と断念しかけましたが、折角700バージョンを超える加筆にあきもせず期待していただいた読者のために、【本文】と【註】を分けて掲載することにしました。両者に【註】の通し番号を打ち照合できるようにしています。その形で両者とも出...

人工知能(AI)と機能主義の諸問題(1) ― 日経BPnet「ストック情報武装化論」連載(第五回)

人工知能(AI)と機能主義の諸問題(1) ― 人工知能ほど主体的で人間的なものはない。 ●機能主義と行動主義 ― 「内面」とは結果に過ぎない。 機能主義の基本モデルは、簡単に言えば、「パブロフの犬」の条件反射。刺激を与えると一定の規則だった反応があるというもの。 機能主義は英語のfunctionalismの訳だから、むしろ関数(function)主義と言った方がわかりやすい。「パブロフの犬」に於けるベルの音と犬の食欲を表す唾液は、関数関係にあるわけだ。 刺激(INPUT)と反応(OUTPUT)との間にある形式的な規則性が認められれば、その反応体(と取りあえずそう呼んでおこう)は何ものか「である」と。 機能主義は、どんな内容(=実体)がその刺激と反応を支えているのかは棚に上げて、刺激(INPUT)と反応(OUTPUT)というテーマ化された観察対象だけを基盤にして内容を逆構成するという離れ業を...

Twitterについて ― 日経BPnet「ストック情報武装化論」連載(第三回+第四回)

●Twitterとは何か(1) ― 電話からTwitterへ、あるいはポストGoogleの課題 Twitterの特長は、同期性だ。ブログやSNS、掲示板やチャットとどこが違うのか、とよく話題にされるが、Twitterは携帯電話の延長にあると考えて良い。 電話はもともとが同期メディアだった。「同期」というのは、発信者と受け手とが同時に存在しているということだ。話し手、聞き手が同時に〈そこ〉にいるという実在性が電話コミュニケーションの基盤をなしている。 ところが、電話の特長であるこの同期性が薄れてきた。留守録機能と着信通知機能(あるいは着信非通知)が電話の同期性を殺いでいる。おまけに持ち運びが手軽にできる携帯電話は同期という時間性だけではなく、場所の制約も相対化してしまった。 電話の同期性は留守録機能と着信通知機能によって意識的な選択の対象になり、自然な時間性(あるいは場所性)を回避するように...

「電子書籍」について ― 日経BPnet「ストック情報武装化論」連載(第二回)

●iPad現象と電子書籍の現在 古典と呼びうる芥川賞的な「純」文学と直木賞的な「大衆」文学とは何が異なるのか? 両者に截然とした差異があるわけではないだろうし、サブカルチャーの水準は従来よりははるかに高度化しているが故にますますその差異を見極めることは難しいだろう。しかしにもかかわらずその差異は相対的には存在している。...

「オンライン自己」について ― 日経BPnet「ストック情報武装化論」連載(第一回)

先日、私のTwitterのフォロワーから、日経BPnetに2010年から連載していた「ストック情報武装化論」(第一回~第九回)が読めなくなっていると聞いて、ブログに掲載することにしました。 なお、この「ストック情報武装化論」は、書き切れなかった最終回も含め再編集して(大幅な加筆修正を施して)、近々出版されます。最初の回は「オンライン自己」について。当時、結構反響を頂きました。出版の原稿は、この四倍の分量になっており既に出来上がっていますが、とりあえずはこの短編で我慢してください。 ------------------------- 91年の大学大綱化から早くも30年近く経った。「大綱化」の基本はカリキュラムの自由化。総単位数124単位以上取れば卒業できるようになった。従来存在した分野別の必修単位科目は設置基準上はなくなり、大学は自由にカリキュラムを組めるようになった。...

吉本隆明全集(晶文社)第三巻「月報」 ― 「転向」について

●「転向」について (芦田宏直) 私は、吉本さんと個人的に対面したことは一度もない。私の家内が学生時代(今から四〇年ほども前)、吉本さんを神田の古書街で見付け、彼がどんな本を買おうとしているのか知りたくて追い回したことがある。 吉本さんは、いくつか書店を出入りする内に家内の尾行に気づき、早足になり、最後にはしつこい家内を追い払おうとパチンコ屋に飛び込んだらしい。家内もそれにめげず初体験のパチンコ屋に潜入し、裏口から出る吉本さんを追尾し続けた。...

大学入試改革(教育再生実行会議)の時代錯誤について ― 〈人物〉評価とは何か。

『教育と医学』http://www.keio-up.co.jp/np/kyouiku.do編集部(慶應義塾大学出版会「教育と医学」編集部)から、大学入試改革についての記事依頼があり、20枚ほどにまとめてみました(まだまだ書きたかったのですが)。『教育と医学』2014年7月号(733号)の「特集2・大学入試制度改革の動向と影響」に掲載されています。編集部のご協力、了解を得て、転載します。 大学入試改革(教育再生実行会議)の時代錯誤について ― 〈人物〉評価とは何か。...

芦田宏直×本間正人 トークセッション『ソーシャルメディア時代に求められる人材像とは?』(芳林堂高田馬場店)

芦田の新刊『努力する人間になってはいけない ― 学校と仕事と社会の新人論』を記念して、11/8 (金) 芳林堂書店・高田馬場店(東京)にて行われた、芦田宏直と本間正人先生のトークの記録­です。企業が求めるのは"コミュニケーション能力"っていうけれど実際は?! 新刊において、学校教育における「キャリア教育」の諸課題を指摘しましたが、コーチングの第一人者­・本間正人氏がその芦田に疑問や異論をぶつけます。ふるってご視聴ください。視聴は「続きを読む」をクリックしてYouTube画面の再生ボタンをクリックして下さい。...

「マージナル大学に対して遠くとも確固たる目標をつきつける芦田氏の論考」― 『努力する人間になってはいけない ― 学校と仕事と社会の新人論』書評

 芦田宏直氏の論考がついに書籍になった。様々な理由から私は芦田先生のブログや講演の書籍を待ち望んでいた。著者の論考は、大雑把に言うと、「学生に向けられた言葉」「大学関係者に向けられた言葉」「社会人全体に向けられた言葉」「機能主義批判」の4つに分けられる。本書はそれらをすべて盛り込んだ内容になっている。哲学的な難解な文体が後半になればなるほど濃厚になってくるが、その合間合間にも、哲学の門外漢にとってもはっとさせられる箇所がたくさんある。特に、学生や大学関係者、そして職場で若い人を育てる立場にある人達に読んでもらいたい。特に、「大学全入時代の学生を人材として育てる(17頁)」という困難な課題に立ち向かおうとしている大学教員にとっては、必読である。...

社会とはかけ離れた『哲学』の存在が、著者を実社会と強く接続させているように見える ― 『努力する人間になってはいけない ― 学校と仕事と社会の新人論』書評

また力作書評を頂きました。「黒夜行」さんという方の書評ブログです。以下、全文掲載します。 ------------------------- 本書は、なかなか一言では説明できないほど多様な文章が詰め込まれた、社会人を応援する書でもあり、学生を鼓舞する書でもあり、哲学的思考に浸れる書でもあり、教育界に一石を投じる書でもあります。 タイトルは非常にインパクトがありますが、別に努力を否定する作品ではありません。 本書は、先程も書いたように、とにかくあらゆる種類の文章が整理されつめ込まれているので、とてもそのすべてに触れるわけにはいきません。これだけ玉石混交なのは(文体や考え方がではなく、触れられているジャンルがということ)、本書の元になったのが著者のブログだからでしょうか。非常に難しい(と僕には思える)哲学的な話もあれば、電車の中で出会ったとある少年との邂逅の話なんてのもあったりします。触れられ...

痛烈な機能主義批判 ― 芦田宏直『努力する人間になってはいけない(学校と仕事と社会の新人論)』を読む

祝スピーチを頂いた中西先生(http://www.ashida.info/blog/2013/08/201387_8.html#more)から書評を頂きました。以下、全文御紹介します。 ---------------------- 本書のハイライトは第9章「ツイッター微分論 ― 機能主義批判と新人論と」です。ハイライトでもあり、最も難解なこの第9章のために、著者は第8章まで読者を騙し続けます。あたかも、若者向けの啓蒙書のように。この本は決して啓蒙書ではありません。(特にわれわれ心理学者にとっては) とても危険な本です。...

本日、津田大介さんと二時間ニコ生対談行います(20:00~22:00)

本日20:00から、津田大介さんがホスト役のニコ生動画放送に出演します。【@jai_anが今、改めてTwitterを語る!】津田ブロマガ eXtreme #14 (番組ID:lv150568559)  http://live.nicovideo.jp/watch/lv150568559 内容は...

『努力する人間になってはいけない ― 学校と仕事と社会の新人論』感想 Part2(…でも、哲学の人だから、そこから突っ込んで来てしまうわけで、そういうの面倒くさいと思うか…)

7日の出版記念パーティーが終わって(http://togetter.com/li/545497)、一週間後の14日そろそろ感想聞かなくてはと参加していた某超大手広告代理店の中堅二人を、ロイヤルホスト高輪店(笑)に呼び出して、一週間後の話を聞いてみた。 なんと18:00に待ち合わせて、終わったのが、24:30。そもそもメニューを決めるまでに思わず話し込んで2時間ほど話し続けていたから、そんな時間になってもおかしくはない。ロイヤルホストにしておいてよかった(笑)。以下は、その参加者の一人がまとめてくれた記念パーティー解題講演と本の感想の一部です。 -------------------------------- アルバイト店員が内輪受けの悪ふざけをソーシャルメディアに投稿して炎上するという事象が方々で沸き起こっている流れで、低学歴高学歴という言葉を最近よく目にします。 ものすごく差別的かつ刺激...

『努力する人間になってはいけない ― 学校と仕事と社会の新人論』の(このブログの長年の読者から)長文感想文を頂きました。

弘中百合子(ロゼッタストーン社)様 K(実名になっていますが、略します)と申します。出版記念パーティ&(朝まで)講演会では大変お世話になりました。おかげさまで、非常に楽しく有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。196人目でギリギリ滑り込むことができて、ほんとうによかったです。 アンケートを拝受しましたが、ようやく宿題=感想文を書き終えましたので、以下をもってアンケートへの回答に代えたいと思います。それでは、芦田先生によろしくどうぞ。 ──────────────────────────────────────── ブログ「芦田の毎日」の「10年来の読者」(440頁)の45歳男(大学教員、札幌在住)です(ツイッターはやってませんがツイログをいつも拝見しています)。...

長男・太郎(家族を代表して)・祝スピーチ_2013年8月7日出版記念パーティー(於・日本外国特派員協会)

●長男・芦田太郎の御礼スピーチ http://www.ustream.tv/recorded/36969901/highlight/395061 息子の太郎です。今テレビ朝日で働かせていただいているんですけれども、コネ入社ではありません(笑)。...